今日はWinnyについて考えてみました

昨日衝撃の逮捕だったWinny開発者の47氏。家宅捜索は先日ありましたが、今回は著作権侵害幇助で逮捕されました。『ついにWinnyも終焉か・・・』と思いましたが、実はそんなことでもなさそうです。確かにTheEND派もいますが、『使用している人がたくさんいるから大丈夫でしょ』というかたも。でも私は今回の逮捕はやはりそれ以上の影響があると思います。なんせ今日の日経新聞に一面・関連記事(3面)・社説にまで扱われるんですから。私は今回の出来事により『共有ソフトは使っているだけで違法』という概念ができる布石となったと思います。もちろん警察は『今回の逮捕は共有ソフト自体が違法というわけではない』とは言っていますが、"開発者逮捕=開発しているソフトが違法"といっても過言ではないと私は考えます。

開発者が逮捕(著作権侵害幇助) ⇒ 違法ファイルを持った人たちを生み出した ⇒ その共通するものは? ⇒ 共有ソフト(Winny)
⇒ Winnyが悪い。⇒ Winnyを無くせ!と世論から。 ⇒ やがてすべての共有ソフトが悪い!に。
⇒ 共有ソフトは違法

というふうな流れができてもおかしくないと私は考えます。よくソフトやP2P技術の有用性を理解していない輩が多数増えると思いますが、これはしかたのないことでしょう。また、このようなソフトができてしまったことも反省しなければならないでしょう。
P2P技術は非常にすばらしい可能性を持っています。また、共有ソフトだけがP2Pではありません。『UD Agent』というソフトをご存知でしょうか?これは世界中のあまったCPUを使い白血病の解析を行うソフトです。白血病の治療薬研究では癌に耐性があるとされる数億種類の分子を検証しなければならないそうです、しかしこの解析を終えるまでの時間はこの解析を主に行っている米国立癌研究財団でさえ解析にかかる時間は2,400万時間(2,740年)という果てしない時間・・・こんな途方もない作業を少しでも短縮するために生まれたのがUD Agentです。『あまったCPUをみんなで共有する』これもP2Pです。ほかにもいろんなソフトがあるかと思いますが、代表的なのがこれでしょう(ちなみに私も登録しています)それ以外にもいろんな効果が。1.PCのネットワークで構築するのでサーバーがいらない。2.既存のPCが主の為設備投資が安い。3.万が一のときでもデータが分散している為被害を最小限にできる。・・・などです。こんな良い技術をここで摘まれるには惜しいと思います。ですから一刻もはやくこの技術を使った画期的なビジネスを期待したいところです。
逮捕された47氏は逮捕されたときにこんなことを言っていました。『結果的に自分の行為が法律とぶつかるので逮捕は仕方がない』・・・かれは東大院の助手だそうですが、頭の回転が良すぎて裏を読みすぎたのかもしれませんね。また、『コピーが簡単にできるネット社会を変えるには著作権法違反状態をまん延させるしかないと考えた』とも言っていたそうですが、それならばビジネスモデルの一つでも提案してほしかったです。『まん延させる』という"表現"でしかできないのであれば、逮捕は当たり前&著作権法を変えることは不可能。しかしビジネスモデルを提案し、成功させることができるのであれば著作権法は変わることができたのかもしれません。結果的には今回の逮捕によって著作権法のあり方について一石を投じることになったようですが。すこし行動が間違った方向にいっていたのかもしれませんね。

・・・とまあ暗いことも書いてありますが、共有ソフトはWinny以外にもたくさん開発されています。その中でも現在一番有力視されているのが『Share』でしょう。まぁ、詳しい事は皆さん自身で調べていただきたいのですが。ある意味Winnyを超えるかもしれません。
まぁ、私はやりませんが。やるのであれば、『清く・正しく・P2Pでお願いしますねし^−^)よろしく